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百年のALICE─第二話 記憶

さらさらと流れる水。 冷たくて冷たくて……目が覚める。 たまに見るこの夢は、年を重ねる毎にぼやけていく。あと少し経てば、見なくなるのかもしれない。なにかの記憶のような、そうでないような。意味もなさげなのに何故こうも長い間夢にでるのか、そ...

百年のALICE──第一話 美しいお茶

 白っぽい石を積み上げて造られた小さな家は、外観と内部の作りがまるで違っていた。  薄い灰色とクリーム色のストライプに囲まれた壁。玄関を入るとすぐに重そうなテーブルが置いてあり、薪がくべられた暖炉が、ぱちぱちと歌いながら外との気温差を作り...

百年のALICEープロローグー

こんにちは、鈴音 駿です。 この小説は別の長編小説の中に出てくる、ある国のお話です。 本編は読まずとも単独で読めます。(ちなみにまだ本編は書いていません笑) 戦いのシーンがありますので、少し暴力性・流血がでるかと思います。 ...