韓国のドラマはハリウッド映画のよう?! 日本との違いは

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日本のドラマとどう違う?

こんにちは、鈴音駿です。
映画やドラマが大好きな私が、いま毎日楽しみにしているのがこのドラマ。
「W-君と僕の世界ー」
イ・ジョンソクさん、ハン・ヒョジュさん主演の2016年韓国ドラマです。

「W」のあらすじ(ネタバレ含む)

現在アジアドラマチックTVで毎週月曜から金曜まで放送されているこのドラマ。
実は既に数回観ております(笑)。

今回の記事はこの「W」のお話ではないですが、まずはカンタンなあらすじを。。。

ハン・ヒョジュさん演じるヒロイン「オ・ヨンジュ」の父親が描いた大ヒットコミック「W」。

その主人公がイ・ジョンソクさん演じる「カン・チョル」。

チョルが瀕死の重傷を負うシーンで突然目の前に現れた光。そこに手を伸ばし、引っ張ったのがヒロイン・ヨンジュなんです。

ヨンジュは現実から漫画の世界にそうやって引き込まれ、一話が終わるタイミングで現実に戻ります。

彼女が二度目以降呼ばれる原因となるのはチョル(ジョンソクさん)がヨンジュのことを考えていたから。現実に帰ることができるのは一話が終わるとき。漫画の世界に引き込まれる度に現実に早く帰りたいヨンジュは、一話が終わるキッカケとなる主人公の感情の変化を促すため、突然チョルの頬を引っ叩いてみたり、キスをしてみたりとあの手この手を使います。

これらのシーンはハン・ヒョジュさんのキュートでコミカルな演技がとても愛らしく、面白かったです。

漫画の方の物語は「カン・チョル一家殺害犯」を探し出すお話ですが、この殺害犯には当初顔が設定されていませんでした。ですが、チョルが自分の存在する世界が漫画の中だと気づいたのと同様にこの殺人犯も気づいてしまい、ここから物語が急展開していきます。

と、まあざっくりこんな感じ。

さて、ここまできて日本と韓国のドラマの違いというか、ストーリーの方向性?がかなり違うな~と思うのです。

ストーリーが本当に架空

日本のドラマはちょっとありえそうなもの、いわゆる現実ものが多いです。特に夜21時台や22時台にあるもの。日常を切り取ったドラマです。

勿論日本にも色んなドラマが作られていますから、不思議な設定のものもあったのでしょう。
が、私はほとんどそういうのは見た記憶がないです。(あ、仮面ライダーとか子供向けではありますね。ビルド面白かった!)
大人向けとしては、現実で自分の回りにそうそういないだろうと思われるけど探せばいるような、例えば年の離れた先生と生徒が結ばれるや、あまり知らない職業の話など、変わった設定・物語とはいってもこの現実世界のものが多いです。

ですが、韓国ドラマはこの変わった設定というのが、本当に日常ではないファンタジー設定なんです。神様と人間の話や、過去未来にいくもの、予知できる、幽霊が見える・話す、人魚がいる、転生するなど本当に架空。

少し例をあげてみます。

ペ・ヨンジュンさん主演時代劇ドラマ「太王四神記」は、神様と人間の話に転生と魔術(魔法?)まで入っていてとても面白かったです。

過去と繋がるトランシーバーで未解決事件を解決していく刑事ドラマもありました。「シグナル」というこのドラマは日本でも坂口健太郎さん主演でリメイクされたのでご存知の方は多いかも。

イ・ミンホさん主演の「青い海の伝説」は人魚と両班の時空を超えた恋物語に悪人までもが転生しているというサスペンスラブストーリーです。

こういった本当にあり得ない設定をベースに、現実世界と融合させたお話が多くあるのが韓国ドラマなのです。
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まるで映画のようなスケールで描かれるドラマたち

もちろん韓国にも、日本でよくお昼に放送されているいわゆる昼ドラのドロドロした内容の愛憎劇も、しっかりした骨太の時代劇、ファミリー向けのほのぼの家族ドラマもあります。

「クッキ」はキム・ヘスさん主演のサクセスストーリーですが、少し昔の時代のお話で大変な目に遭う主人公クッキが頑張って成功するまでを描いていました。ここに魔法は出てきません。
「名前のない女」「福寿草」「ピンクのリップスティック」などは愛憎乱れる復讐劇。
イ・ヨンエさん主演「宮廷女官チャングムの誓い」は、大河ドラマ。きっとご存知ですね。

こういう不思議ベースではない物語でも設定が複雑に絡んでいて、エピソードを回収するのに時間がかかりそうなスケールが大きな物語が多いです。その理由のひとつに、話数(放映時間)が関係しているのだろうと思います。

この「Wー君と僕の世界ー」もCMなしのぶっ通し放送で一話約60分の全16話です。

そして16話前後のものはミニシリーズといわれており、他に24回のもの、40回50回と多い時には100話を超えるものもあります。「がんばれクムスン」はハッピーエンドでしたし、家族愛が中心で飽きることなく視聴できました。そして放送回数も視聴者の応援によって延長されたりすることも、結末がかわることもあるそうです。日本じゃあり得ませんよね。

日本のドラマは多くは一時間ものといいますが、実際は複数回CMを挟み、時間がかわるぎりぎりまでの放送はしないので、ドラマ本編は約45分ほどですよね。

そして回数もワンクール全10回から12回が多く設定されています。

総時間でいえば韓国ドラマ約960分に対し、日本ドラマ約450分(全10回として)。
ほぼ倍の時間が与えられているのが分ります。この長い物語の時間で、VFXやCGを使い魔法や不思議な世界を繰り広げるのです。

ファンタジーや不思議なもの好きにはたまりません!

映画のようなスケールの物語を映画よりもはるかに長い時間、楽しむことができるのですから。

韓国ドラマはハリウッドでよく作られるアメリカンコミック映画を、ドラマとして登場人物に感情移入できるほどに狭めたものじゃないかと思います。映画は三時間足らずなので、どうしても足が速くキャラの背景が端折られていたりで、そこまでのめり込めなかったりしますが、韓国ドラマの多くは主人公の子供時代から始まります。その子の人生を一緒に歩んできた気になるのでさっさと感情移入できます(笑)。

アメリカドラマは

ドラマが大好きな鈴音に国境はありません。
面白かったらどこの国のものでも何語でも大丈夫です。字幕さえあれば(笑)。

ということで、アメリカのもだいぶ観ました。
アメリカドラマは韓国のものより更に長いですね。一話は43分くらいですが大体10話から24話で1シーズン、人気があれば次のシーズンがまた同じくらいの話数放映されます。それが終わればまた次のシーズンも同じ。一年一作で十年以上続くものが割と沢山あります。

実際に観たものは「スーパーナチュラル」や「エレメンタリー」「チャームド」「スタートレック」シリーズ、「チャック」「スコーピオン」「こちらブルームーン探偵社」「ネイビーファイル」シリーズ、「メンタリスト」「ビバリーヒルズ」シリーズ、「ER」「ロズウェル」「ナイトライダー」「フルハウス」「大草原の小さな家」などなど、挙げだしたらキリがありません。海外ドラマの入りがアメリカドラマだったので、かなり観ています。

韓国ドラマとアメリカドラマ、どちらも不思議な話をベースにしたものが多数ありますが、ひとつ大きな違いがあります。

それは、物語としての完結。

これはもう、圧倒的に韓国ドラマに軍配を上げます。

だってアメリカのドラマ、シーズン最終話でさも次があるかのような終わり方をするのに、視聴率がふるわなかった、ギャラが折り合わなかった、スタッフや共演者ともめた、などなどでそのまま終了してしまうことが多々あるのです!

リメイクされた「V」もそう。映画ターミネーターのサラ・コナーに焦点をあてた「サラ・コナークロニクルズ」など、続きはいつかな~♪と楽しみにしていたのになかなか始まらず、実は制作自体が終わっていたというものが多いんです!! 泣きます!!

先ほど書いた通り、アメリカのは次のシーズンを観てもらうために、日本の漫画でいう「待て!次号!!」のような終わり方をするんです。なのに、その続きが観られないってもうなんの拷問なんだか……。そこまで楽しみにしていた視聴者をなんだと思っているのか本当に不思議なやり方です。まあ、予算をもらえなかったら作りようがないので仕方ないといえば仕方ないのですが。

その点、韓国ドラマは最終回まであります。日本人からすれば当然なことがアメリカドラマを見慣れていると感謝の対象に(笑)。

韓国ドラマの最終回

とはいえこの韓国ドラマの最終回にも少し難点がありまして。

あまりに伏線等を張り巡らせた結果、回収が雑になって最終回の2話前とかで話が怒涛のように進むのです。悪人は改心するか、改心してもお亡くなりになったりします。極悪非道で対立していた敵が実は親だと判明すれば、結局親だからと許し、その親は病気になる。それまで少しづつしか進まなかったストーリーがたった1、2話で、です。
あと時間がすぐに飛ぶし(1年後はざら、10年とかも)、不思議な現象があった話なのにそれがなぜ起こったのかの解明がされない。

「はぁ? そこで終わり??」っと思うことが割と多発します(笑)。
(まるでXファイルのよう笑)

「バリでの出来事」「真実」「アバウトタイム」などは、特に「??」と思ったものです……(個人的感想)。

しかしアメリカのドラマの方は、もう打ち切られそうだな~ってなったら、ぜひ韓国ドラマ並みの駆け足でもいいので、キリよく最終回にもっていってほしいです。(これも個人的要望)

日本のドラマにも

ここまで韓国とアメリカのドラマのお話をしてきましたが、日本のドラマにもスペクタクルな夢溢れるドラマを長い話数で是非お願いしたいです。

日本でも折角ラノベみたいな不思議設定の物語が沢山あるのだから、もっと実写でやればいいのになーと思います。
何故かアニメ化はよくあるんですよね。コミカライズも。が、私的にはこれを実写までもっていっていただきたいです。CGやVFXなんかの技術もかなりあがってきているし、ソードアートオンラインとかちょうど良さげだと思いましたが、アニメ化されたあとだとキャラがもうあるので、実写は格段とハードルが上がって無理かな(笑)。FAN心理的に。

日本での現実ではありえない物語といえば、ストーリーテラーがタモリさんで有名な「世にも奇妙な物語」がありますが、こういう怖い話寄りとは別の、不思議ベースのラブストーリー・ミステリー・アクション・サスペンスなどの映画5本分スケールの連続ドラマが日本でも確立してほしいと思っています。

現行ドラマ2クール分の放送を地上波で、となるとハードル高いかな~。

 

あ、「Wー君と僕の世界ー」のイ・ジョンソクさんの王子さまっぷりの話は、次の記事で。

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